レンタルペットがブーム 中国
SARS騒ぎでも大人気

 広東省広州で新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)の感染者が出て騒がれていながら、同省深センではペットブームが加熱し、最近ではレンタルペットが大人気。日常、会社通いで多忙な日々を過ごす男女には春節(旧正月=今年は一月二十二日)期間の長期休暇中、帰省してレンタルペットと楽しく過ごそうとの思いが香港人まで駆り立てて、ブームをわかせている。

 深センのサラリーマンやOLにとっては子犬や子ネコなど小動物がペットとして喜ばれる。だが、多忙すぎる彼らはペットショップをのぞき見する程度。そこで、レンタルペットの商売が現れることで、問題解決。福田区の花卉(き)センター内のペットショップ街では子犬一匹二十元(二百六十円)で春節期間、借りることができるシステムを作り、ホワイトカラーの人々が数多く予約した。顧客は急増中だ。

 ペットショップの店主は「昨年後半、レンタルペットのビジネスを始めて以来、すぐに顧客ができた。常連客の女性はショップ内の子犬を買って飼いたくても仕事が多忙で時間がなく、悩んでいたが、昨年の国慶節(建国記念日=十月一日)に子犬をレンタルして好評を博するようになった」と話す。
 福田区の商店街にある多くのペットショップでは、子犬のレンタルサービスを始めた。レンタル方法は簡単。まず、顧客が自分の好きな子犬を選んでレンタル期間に合わせた値段の交渉を行い、商談が成立したら保証金を支払って帰るだけ。保証金はペットショップでその子犬が売買される値段となっている。

 ただし、ペットショップで一般的に非常に値段の高い犬はレンタルできない。飼育経験がないと育てるのが困難だからだ。
 ペットショップで犬をレンタルする場合、犬の飼育許可証が必要かどうか、について深セン市の担当官は「レンタルペットは新しい社会現象で、犬の飼育規定では明確な説明条項がない」と説明している。
 深センでペットブームに火を付けたレンタルペット。深センにセカンドハウスのある香港人にとっても、犬をレンタルすれば、犬との散歩は余暇の楽しさを無限大になるのでは。(翻訳=深川耕治 香港紙「東方日報」1月14日付)


セン=土ヘンに川。