香港企画記事速報
2004年8月28日記

買春容疑の香港警官、保釈される 中国深セン
公務員条例で紀律処分へ
 中国広東省深セン市郊外の沙嘴村で買春容疑の現行犯として地元公安当局に拘束されていた香港の現役警官が8月28日、保釈されて香港への入境を許された。

 香港九龍地区牛頭角警察署所属の同警官は8月17日、休暇中に香港の友人らと沙嘴村を訪れて一泊し、18日、地元公安当局が同村の借家を立ち入り検査した際、売春婦の地元女性と共に同警官を買春容疑で取り押さえた。

 同警官は拘束時、自ら「香港の警察官だ」と名乗って警官身分証を提示して情状酌量を求めたが、公安当局者らは警官身分証を提示している警官とうなだれる売春婦のツーショット写真を撮影し、地元メディアに報じられて大騒ぎとなっていた。
 深セン市では5月17日から約三ヶ月間、麻薬や買春などを集中摘発する「夏季百日行動」を展開。買春容疑では百二十六人が連行され、そのうち香港人男性が遊ぶナイトスポットとして有名になっていた沙嘴村の風俗店で拘束された香港人男性は四十六人だった。

 中国本土の公安当局と香港警察当局は黒社会問題や蛇頭(スネークヘッド)問題の取締りのために捜査協力体制を強化して関係が親密だが、六月に起きた中国公安捜査当局者が極秘裏に香港入りして越権捜査を行い、香港警察側が厳しい対処を求めたことで、深センの公安当局も今回の事件で香港の現役警官に対して厳しい対処を行ったとの見方も出ている。

 十三日、香港立法会議員選挙に立候補している民主党候補の何偉途氏が広東省東莞市内のホテルで現地公安当局から買春容疑で逮捕され、懲役六月の労働キャンプ送りとなり、これに続く香港現役警官の買春事件は公務員の職業倫理に波紋を広げている。

 香港特別行政区政府の李少光保安局長は8月28日、同警官が深センから香港へ入境したことを認め、「公務員条例に準拠して紀律処分を行う」と述べた。
セン=土ヘンに川。
(04年8月28日記、深川耕治)