中国関連記事 特選

2009年2月14日記 最新中国株情報 WINTRADE


  • 見出し一覧(戻る)
  • 香港情報
  • 台湾情報
  • マカオ情報
  • 中国指導者 WHO'S WHO








上海語蔑視報道で猛反発 上海
地元紙編集責任者を解任 江沢民氏も関与か

上海は旧来の老上海人と新たなビジネスチャンスを狙って流入する新上海人が入り交じり、様々な文化摩擦も生じている=深川耕治撮影
 来年5月1日開幕の上海万博を控え、上海では上海語(上海周辺だけで通じる方言)を話す「老上海人」とビジネスや出稼ぎで上海に移り住んだ「新上海人」の文化摩擦が浮き彫りになり、「上海語は文化的表現がない」と論評した地元紙に猛反発が起こり、解任騒ぎとなっている。(深川耕治、写真も=09年2月14日記)


 問題となったのは上海夕刊紙「新民晩報」(2月4日付)に掲載された「戸籍に制限されない新英雄は上海バンドに押し寄せる」と題された短い記事。「上海・浦東区は新上海人の人口密度が最高でオフィス勤務者も最多。彼らは普通語(標準中国語)を話し、『上海語には文化的表現(教養)がない。米国のインディアンのようだものだ』と話している」と新上海人の上海人蔑視観を植え付けるような箇所だ。

 香港の人権団体「中国人権民主化運動情報センター」によると、同記事に対して上海人の一部が猛反発して抗議の電話が殺到し、同新聞社へ抗議デモを行う動きに発展。上海トップの兪正声上海市党委書記が「報道は事実と根本的に符号していない」として事態収拾に乗り出し、同紙掲載欄の編集責任者を解任したという。

江蘇省揚州市内にある江沢民前国家主席の肖像画が入った看板。江氏は揚州出身で、その後、上海市長、上海市党委書記を経て党総書記に上り詰めた上海閥だ=深川耕治撮影
 台湾紙「中国時報」によると、兪氏は同記事の反響・動向に関心が高かった江沢民前国家主席と電話連絡を取り合い、対応策を指示。2月5日、同紙幹部が緊急会議を開いて2月6日付の同紙上でお詫び文を掲載、謝罪した。上海語蔑視への反発が、いまだに隠然たる政治権力を保つ上海閥トップの江沢民氏によって上海が牛耳られているとの見方が根強く残っていることの表れだ。

 同紙は謝罪声明文で「文章は2006年に出版された『上海市井』(上海文化出版社)から引用したもので、真意は上海語など各地方の方言を保護すると同時に普通語を幅広く浸透させるべきだという意味」と弁明。同記事内容はその後、国内各大手サイトに転載され、依然として注目され、波紋を広げている。

 中国各地には方言が残り、標準中国語とは別に地元民だけしか理解できない方言で重要な会話を行うのが常。外部からの新参者は排斥されやすいが、地元の方言をマスターすることでビジネス上も有利になる。上海では上海語でコミュニケーションが取れるかどうかは事業の成功には欠かせない。

 江南地方(上海、浙江省、江蘇省)だけでも多様な方言があり、上海語以外に蘇州語、温州語、杭州語などに分けられる。今回の問題処理に間接関与した可能性のある江沢民氏は江蘇省揚州出身だが、上海市トップを歴任し、上海市トップだった汪道涵(おう・どうかん)氏の引き立てでケ小平氏の目に留まり、中国指導者に上り詰めただけに上海語も流ちょうだ。

 上海万博のテーマは「城市、譲生活更美好(ベターシティ、ベターライフ=より良い都市、より良い生活)」。一度火を吹き始めた方言論争は大商業都市・上海で発展的解決に結びつくのか、開催地評価を含め、少数民族問題を抱える中国にとって「排他的な地域利権」、「中央対地方」につながる根深い大きな課題をあぶり出している。


 




最新中国株情報 WINTRADE

日本に居ながら、中国IPOを100%ゲットする方法