台湾関連情報  2007年12月10日記  最新中国株情報 WINTRADE


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「大中至正」撤去で対立激化 台湾与野党
蒋介石像、選挙控え世論二分


 台湾の陳水扁政権は07年12月7日、台北市内にある故蒋介石総統を記念する「台湾民主記念館(中正紀念堂)」正門に掲げられていた蒋氏座右の銘である「大中至正」の看板を撤去した。国民党の礎を築いた指導者である蒋氏を礼賛する最大野党・国民党は、蒋介石総統を台湾住民を虐げた独裁者として威光否定キャンペーンを展開する陳政権の「脱中国化」路線に猛反発しており、立法委員(国会議員)選挙や総統選を控え、台湾を二分する与野党論争となっている。(深川耕治=07年12月10日記)


台湾民主記念館(中正紀念堂)正門の看板は「大中至正」から「自由広場」に変更された
 今年5月に台湾民主記念館に改名されたばかりの同施設は、国民党独裁政権を率いた蒋介石総統(1975年死去)を讃えるため、1980年に「中正紀念堂」の名称で建設され、日本人観光客にも人気のある台北有数の観光名所。正門に掲げられていた看板「大中至正(中庸こそ正道)」は蒋氏が生前好んで使った言葉で本人も「蒋中正」と名乗り、台湾各地の道路や地名、公園には「中正」を冠したものが多数ある。

 「中正国際空港」、「中正紀念堂」なども蒋介石を神格化する代表的なものだ。陳政権は「専制独裁者の廟や国際空港名を改名するのは台湾人民の信念の代表」(陳総統)として脱中国化による台湾本土化路線を推進。「中正国際空港」を「台湾桃園国際空港」、「中正紀念堂」を「台湾民主記念館」に改名するなど「正名(名前を正す)」政策を今年に入って加速化させている。

 これに乗じ、独立派の台湾教授協会は各大学にある蒋介石銅像の撤去運動を展開。ソ連崩壊後のレーニン、スターリン像撤去を想起させる独裁者の神格化否定の動きとなっており、世論は二分し、「正名」政策は蒋介石像撤去に発展しかねない状況だ。

12月6日、元民進党員の男性が運転するトラックが突っ込み、記者ら6人が負傷
 一方、国民党は猛反発。国民党の馬英九総統候補は「新たな独裁だ。当選後、必ず『大中至正』を復活させる」と公約し、陳政権を厳しく非難した。同党の●(赤ヘンにオオザト)龍斌台北市長は、改名前、中正紀念堂を台北市の「暫定古跡」に指定して阻止しようとしたが、陳政権は11月、さらに上位の「国定古跡」に指定。管轄権が政府に移ったとして12月6日に撤去作業を開始した。同日、元民進党員の男性(40)が独立派の集会にトラックで突入し、地元記者ら6人が負傷。厳戒態勢下の7日、正門の看板「大中至正」は広場の名称となる「自由広場」に書き換えられ、10日、同広場や施設は一般開放された。

 李登輝前総統は12月8日、「民進党は政権奪取後、腐敗が始まり、経済が低迷した。4年前、われわれが選んだ人物(指導者)は間違っていた」と陳総統を批判。文字撤去問題については与野党の対立激化へ火に油を注ぐ行為として非難、選挙戦勝利のために台湾住民を分断させる政治判断と見ており、「族群(エスニックグループ)問題を煽り、怨恨感情を生むだけ」と憂慮している。

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