話題の人登場 2010年12月9日記(深川耕治)  最新中国株情報 WINTRADE

   



  • 見出し一覧(戻る)
  • 香港情報
  • 台湾情報
  • マカオ情報
  • 中国指導者 WHO'S WHO








台中市長選で惜敗、民進党内で新リーダーとして注目される蘇嘉全氏

 11月27日に投開票された台湾五大都市市長選挙で予想以上の健闘を見せ、台湾最大野党である民進党内でニューリーダーの呼び声が高まっている。同選挙では民進党公認で台中市長選に挑み、当初は再選確実と見られていた与党・国民党現職の胡志強候補にわずか約3万票差の大接戦で惜敗。

 台湾の政治アナリストらは「2012年の次期総統選で民進党のダークホースになりうる」と注目し、民進党内で総統候補に蔡英文党主席がなるか、蘇貞昌氏がなるかの争いだけでなく、「蔡党主席とペアを組む副総統候補として最有力」と持てはやしている。

 地元の屏東県で県長(知事)を歴任し、民進党政権では閣僚ポストなど豊富な経験を持つことや、63歳の蘇貞昌氏が高齢で総統候補にふさわしくないとの意見も出ていることから「年齢から見て大蘇(蘇貞昌)より小蘇(蘇嘉全)が適任」との声が上がっている。

 選挙後、本人は党内への政治的配慮から「まだ何も考えていない」「目前のことをしっかりつかむ方が重要」とお茶を濁す。党内では謝長廷氏率いる福利国系の派閥に属し、今回の選挙では李登輝元総統も応援に駆けつけ、李登輝派の支持もある。

 台湾全体の有権者約6割を占める今回の五大都市市長選の結果では、議席数は与党・国民党が3、民進党2で現状維持だが、総得票数では民進党が国民党を上回り、民進党が中南部でさらに強く、弱かった北部でも優勢に転じ始める動き。

 さらに民進党内は旧民進党勢力(陳水扁派)と新民進党勢力(蔡英文派)に大きく分かれ、今回の選挙結果で明らかに新民進党勢力が求心力を確実に得てきている。同選挙で蔡党主席の承諾を得ず、独断的に台北市長選に出馬した蘇貞昌氏に対し、本来、台北市に基盤を置きながら新北市長選で蘇貞昌氏よりも善戦健闘した蔡氏に評価が傾いていることも、蘇嘉全氏が注目を集める理由だ。

 1956年10月、台湾屏東県長治生まれ。台湾海洋大学食品科学部卒業後、教師や会社勤務を経て1992年、屏東県選出の立法委員(国会議員)に初当選。97年に屏東県長、2004年に内政部長、06年に農業委員会主任委員に就任。09年12月に民進党秘書長となり、今年5月に台中市長選出馬に伴い、党秘書長を辞任。洪恒珠夫人との間に二女。夫人や二人の娘(長女は日本在住経験もある)も選挙応援で活躍し、「美人姉妹」と評されている。54歳。


最新中国株情報 WINTRADE

バックナンバー