話題の人登場 2013年5月4日記(深川耕治)

   



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毛沢東生家を訪れた団派若手リーダー 孫金龍湖南省党委副書記

 党幹部への出世コースとなっている共青団(共産主義青年団)出身の有力な若手リーダーの一人。

 4月20日、中国湖南省韶山にある毛沢東生家を訪問し、献花した。4月、湖南省党委副書記に就任したため、毛沢東の出身地である同省に赴任した党幹部であれば必ず一度は訪れるものだが、団派(共青団派)にとっては毛沢東を礼賛する毛沢東派は党籍剥奪された薄煕来元重慶市党委書記のような打黒唱紅(汚職を追放して毛沢東精神に帰れ)運動につながるイメージもあり、団派は距離を置いてきた。

 しかし、毛沢東は建国の父であり、貧富の格差拡大への不満がその出身地である地方政府に向けられることは何としても避けたいところだ。党員であれば聖地のように訪れるのが湖南省の山奥にある観光地化したこの場所だ。

 春雨が降る中、毛沢東広場で全国各地の観光客らと同様、献花し、毛沢東記念館では毛沢東が生前に使用したすり切れた靴、こぎれいなパジャマを見て「毛主席が質素倹約を重んじ、清貧な生活をしていたことは党の見本だ」と絶賛。「人民のために一心に尽くして群衆の尊崇の念を勝ち得た。われわれも毛主席の偉大な功績に続いて実践しよう」と述べた。団派は改革派だった胡耀邦元総書記をむしろ尊崇しているだけに、若手指導者候補の一人として地方での舵取りの手腕が問われるところだ。

 1962年1月、湖北省鍾祥市生まれ。82年から浙江省、湖北省、遼寧省の地質鉱産探査局に勤務後、中国地質工程公司社長を経て95年に共青団中央書記処書記。南開大学経済研究所の研究生となった後、中国人民大学大学院で金融学を専攻し、経済学博士号を取得。共青団書記処常務書記、全国青連主席を経て合肥市党委書記、安徽省党委副書記を経て2013年4月から湖南省党委副書記で党中央委員会候補委員。妻子は米国滞在経験がある。51歳。





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