台湾企画記事
2004年12月3日記

大規模デモで与野党が浮動票争奪 台湾立法院選挙
与党は台風対策で中止決定
与党過半数奪取は微妙な情勢に


 台湾からの報道によると、12月11日投開票の台湾立法院(国会、二二五議席)選挙を目前に選挙戦最終盤の土曜、日曜となる4日と5日、与野党は大規模なデモを予定して有権者の浮動票取り込みにラストスパートをかけているが、台風の影響で与党・民進党はデモを中止した。

 与党・民進党は12月4日午後、台北市内で「台湾を顧みて幸福を得よう」と題する大規模デモを予定していたが、張俊雄民進党秘書長は3日、「台風対策での救援活動が最優先であり、四日のデモや高雄市で陳水扁総統と李登輝前総統が一緒に登壇して選挙応援に立つ予定を中止した」と発表した。5日に台中市で予定している大規模デモも台風の状況次第で判断する。連立与党の台湾団結連盟(台連)も5日、新憲法制定と台湾国独立を呼びかける大規模デモを準備している(写真=台連の黄主文主席の息子の選挙事務所=深川耕治撮影)が、決行か中止かは当日の天候次第となっている。

 一方、最大野党の国民党は5日午後、台北市庁舎広場で「歴史の改ざん反対、台湾独立の憲法制定反対」などを訴える約十万人参加のデモ行進を予定。雨天決行となれば、同日、厳しい選挙情勢が続く台連への支持票に弾みがつくか、国民党のデモで野党側への浮動票確保へ流れが変わるか、与野党が伯仲する選挙戦終盤の山場となりそうだ。

民進党の最新世論調査による予想獲得議席数は民進党九十七、台連十六で計百十三議席。野党は国民党が六十七議席、親民党三十議席、新党一議席で計九十八議席で党派別では与野党とも過半数を征するのは困難との見方を示している。ただ、無党派の立法委員で与党支持者を含めるとぎりぎりで与党側が過半数になると見通しており、選挙戦は最終盤まで予断を許さない状況が続いている。(04年12月3日記、深川耕治)