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2008年6月15日記 最新中国株情報 WINTRADE


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台湾の抗議船、一時領海侵入 尖閣諸島沖
台湾巡視艇も同行、海保の警告無視
沈没船事故に憤り、日台関係に影

 6月16日午前5時50分ごろ、第11管区海上保安本部(那覇市)の巡視船が尖閣諸島の魚釣島の西南西22キロ付近で台湾の抗議船「全家福六号」と台湾巡視船3隻が日本領海に侵入したことを確認、海上保安庁の巡視船は領海外に出るよう警告した。

 別の台湾巡視船6隻も日本領海内に侵入して合流、魚釣島1キロ沖付近まで接近後、方向を変えて台湾側へ逆走し、台湾船計10隻は同8時40分ごろまでに全船が領海外に出て台湾へ帰港の途に就いた。

 尖閣諸島の領有を主張する他国・地域の抗議船が巡視船を伴って日本領海内に侵入したのは初めて。10日、尖閣諸島沖で台湾の遊漁船「聯合號(れんごうごう)」と海上保安庁の巡視船「こしき」が衝突して漁船が沈没する事故(乗船者16人は全員救出)が発生し、海上保安庁は双方の船長に過失があったとして書類送検していた。

 台湾側は「最終手段として開戦も排除しない」(劉兆玄行政院長)、「(尖閣諸島は)台湾の領土」(台湾外交部)と猛反発し、日本政府に謝罪と賠償を要求。台湾は抗日戦を経験したこともある国民党が政権奪還したばかりで反日世論の高揚に押され、駐日代表に当たる台北駐日経済文化代表処(事務所)の許世楷代表を召還するなど異例とも言える強い抗議を展開した。

 台湾の中央通信によると、台湾の抗議船には尖閣諸島が台湾領と主張する活動家12人と台湾メディア記者30人も乗り込み、釣魚島の1キロ付近まで接近した際には活動家らが「釣魚島は中華民国の領土」と叫び、領海外へ出て行った。日本の巡視船との衝突など大きなトラブルはなかったという。12日に中台対話が9年ぶりに再開され、中台関係が改善される中、同事件が日台関係の良好さを阻みかねない状況が続いている。

(深川耕治=08年6月16日記)