台湾企画記事
2004年12月4日記

5日、与野党が大規模デモ 台湾
立法院選へ浮動票争奪戦に
李登輝前総統の発言に注目集まる

 12月11日投票の台湾立法院(国会、二百二十五議席)選挙を一週間後にひかえ、5日、李登輝前総統が精神的指導を行っている連立与党・台湾団結連盟(台連)と最大野党・国民党が台北市内でそれぞれ十万人規模のデモ行進を行う予定で、台北市警察当局は双方が衝突して動乱が発生しないよう交通整理や治安対策に神経をとがらせている。

 台連は5日、台北市内の中正記念堂や二・二八記念公園を出発点として憲法制定や国名制定を呼びかける十万人動員のデモ行進を行う。4日、台北市内で同様の大規模デモを予定していた与党・民進党が台風接近による災害対策を優先してデモを中止したが、台北市内から立候補している民進党所属の立法委員候補(写真=選挙活動する台北市南区の民進党候補者ら=深川耕治撮影)らは5日の台連のデモに参加する意志を示しており、一部の民進党支持者らも合流してデモ参加者数は予定の十万人を大幅に超えそうな勢い。

 同デモでは李登輝前総統が「台湾の主体的地位を強化しよう」との重要講話を予定しており、支持率が予想より苦戦する台連候補者の集票強化のために民進党とは違う独自カラーを李氏が主張することで巻き返しを図れるよう台連内部では期待が高まっている。先回の立法院選でも、苦戦を強いられた台連だが、最終盤で李氏が候補者を全面的に応援することで十二議席を獲得できたため、今回も李氏の発言内容が注目されている。

 一方、5日に「団結、護国、台湾を救おう」とのタイトルで十万人規模のデモを行う国民党は今年三月の総統選での惜敗の無念を晴らすため、台北市庁舎前で集合し、選挙直前の無党派層への支持を呼びかける。第二野党の親民党との選挙協力がどの程度まとまるかが二大野党双方の議席獲得の命運を分けそうだ。(04年12月5日記、深川耕治)