台湾企画記事
2004年12月5日記

与野党が各10万人動員デモ 台湾
立法院選へ白熱化、小競り合いも

 台湾では12月11日投票の立法院(国会、二百二十五議席)選挙へ向け最後の「ゴールデンサンデー(黄金星期日)」となった5日、台北市内で連立与党、台湾団結連盟(台連)と最大野党、国民党がそれぞれ十万人規模のデモ集会を行い、選挙最終盤へ浮動票掘り下げに力を注いで集会が白熱化、一部で双方の小競り合いが発生したが地元警察当局によってすぐに沈静化した。

 台連は同日、「新憲法制定、新たな国名を台湾にしよう」との大規模な遊説行進を行い、一部の民進党所属の立法委員(国会議員)候補や支持者も合流して約十五万人(主催者発表)が参加した。

 同集会では李登輝前総統が演説し、「現在の国名、憲法は台湾を縛り付けて死なせてしまっている。これが台湾を正常にしていない原因であり、台湾建国の前途のために死んだ状態から解き放たねばならない」と台湾建国のための新憲法制定の意義を語り、「台連は明確な主張のある政党であり、民進党のお飾りではない。与党を監督することで人民の希望を完成できる」と民進党との違いも強調した。

 李前総統の演説後、参加者らは「われわれの国家は台湾だ」と繰り返し叫び、「台湾国の新憲法、国名を創ろう」との横断幕も上がった。

 一方、国民党は「団結、護国、台湾救済」とのデモ集会を台北市内で行い、同デモ行進には同党以外に宋楚瑜党主席率いる親民党や新党の支持者らも参加し、野党大連合の結束力を有権者にアピール。国民党の連戦主席は「与党は国家を消滅させて台湾独立の新憲法制定や歴史の改ざんを通じて台湾国を正式な国名にしようとたくらんでいるが、名字を変えて運命を変えようとするのは笑止」と酷評し、「野党の議席過半数維持こそ国家主権の護持になる」と話した。

 また、親民党の宋楚瑜党主席は「野党が議席過半数を維持しなければ台湾は戦争に向かう。急進的な独立を主張する憲法制定を阻止し、台湾の平和安定を保とう」と訴えた。(04年12月5日記、深川耕治)