台湾企画記事
2004年12月8日記

台連が終盤急追、倍増の勢い 台湾立法院選
当落は「配票」次第に

 12月11日投票の台湾立法院(国会、二百二十五議席)選挙を目前にひかえ、与党・民進党と連合を組む台湾団結連盟(台連)が同党の精神的指導を行っている李登輝前総統の八面六臂(ぴ)の応援で急速に台連候補者の支持率を伸ばし、現有議席を倍増させる勢いが出ている。

 五日、台北市内で台連が行った新憲法制定や正名(正しい国名制定)運動を訴えるデモ集会で十五万人が参加(主催者発表)させたことで最終盤で百万票を突破するレベルに支持率が増加。台連の李先仁政策会研究部主任は本紙の取材に対し、「当落線上で落選予想だった候補が当選ラインに浮上し、二十三議席を獲得できる圏内に入った」との分析結果を明らかにした。

 台湾の選挙は近年、最終盤で大きな盛り上がりを見せ、「台湾人意識」の高揚が票数に反映する傾向が強い。とくに新憲法制定や正名運動を主導する李前総統の言動は台湾南部、中部から「北上」し、八日、李氏は「今回の選挙は独立の価値を選択する投票にしよう」と呼びかけた。

 李氏は八十三歳という高齢ながら台湾南部から北部まで台連候補者の全選挙区を走り回り、投票日前日の十日夕は台北県で開かれる最後の台連集会で曾文恵夫人や娘の李安?氏ら家族と登壇して台連への支持を訴える予定。

 台連が議席を倍増させる勢いであるとはいえ、各候補者の当落は与党連合を組む民進党との選挙協力、「配票」(同じ政党から出馬した複数の候補者へ支持者の得票を事前に配分調整すること)次第となっている。台連の場合、民進党との配票協力を呼びかけているが民進党側は拒んでおり、両党の微妙な選挙協力関係が当落結果を大きく左右しそうだ。(04年12月8日記、台北で、深川耕治)