話題の人登場 2010年6月25日記(深川耕治)  最新中国株情報 WINTRADE

   



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中国の日系企業賃上げ闘争を主導した一人、譚国成さん

 中国各地の外資系工場で先月から今月にかけて労働者の賃上げストライキが急激に広がり、広東省広州市内にあるホンダとトヨタの自動車部品工場でも操業を一時停止するなど、事態が深刻化している。

 この賃上げストを最初に主導した一人として米紙ニューヨーク・タイムズやウォール・ストリート・ジャーナル紙など欧米メディアでも紹介され、一躍脚光を浴びている。

 湖南省長沙の職業訓練校を卒業後、2007年に広東省仏山にある南海ホンダ工場に入社し、ライン生産の労働者として勤務。1900人の中国人工員のうち1700人が1980年代以降の生まれた20歳代ばかりの若年労働者だ。

 5月17日朝、工場に勤務する中国人労働者たちは「賃金が低すぎる。何もできない」というシュプレヒコールを経営者側に繰り返し訴え続け、ストライキを展開。労働者がストをすれば自動車の部品生産ラインが止まってしまうことを見越し、本人は三国演義や毛沢東詩詞集を熟読し、ストを3月から綿密に計画していた。

 インド建国の指導者マハトマ・ガンジーの非暴力主義を真似、工場内を散発的に「散歩」形式で巡って抗議するこのかけ声を指導。5日間の労使交渉の末、最終的にホンダの南海工場で賃金33%アップを勝ち取った。

 このストの形式は広東省だけでなく江西省、上海、蘇州、西安にも広がり、中国政府も黙認したことで外資系工場はライン生産停止の非常事態に追い込まれ、賃上げ闘争に妥協するしかない状況に陥った。ホンダ側は5月22日付で本人を解雇し、労働者らは憤怒。底辺には反日感情など政治的に神経を尖らせる問題も巧妙に利用している部分もある。

 中国で新たに誕生した労組リーダーによる待遇改善要求は「世界の工場」の魅力を喪失させ、この動きが加速すれば、東南アジアなど他地域への工場移設も余儀なくされそうだ。

 湖南省邵陽出身の23歳。




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