話題の人登場 2008年3月14日記(深川耕治)  最新中国株情報 WINTRADE

   



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中国でのCM放送禁止を通達された女優・湯唯(タン・ウェイ)

 李安(アン・リー)監督(3番目の写真右)に一万人のオーディションから選ばれ、同監督作の映画「色、戒」(邦題・ラスト、コーション)で鮮烈なヒロイン役を演じてデビュー。第二次大戦下の上海を舞台に日本の傀儡政権下で日本軍諜報特務機関幹部を務めるトニー・レオン(梁朝偉)(2番目写真左)演じる「漢奸」(中国人売国奴)を愛してしまった抗日運動に参加したヒロインを錯綜する心理や過激な性描写を交えながら演じた。

 愛国とは最も遠い退廃的に見える部分からか、3月7日、国家放送映画テレビ総局は突然、本人が登場するTVCMなどの放映禁止通達を出し、内外で憶測を呼んでいる。

 理由は未だに不明だが、李安監督は北京五輪の開幕式典での相談役ポストのまま一切お咎めがなく、「当局の決定に失望した。湯唯を支持する」と言い放つほど。同映画は2007年に中国大陸で公開されたが、香港など海外で上映されたノーカット版とは違い、過激なシーンはカットされて国内上映された。

 中国内のネット掲示板には「湯唯は愛国抗日烈士を侮辱し、漢奸を美化し過ぎている」との痛烈な批判が書き込まれる一方、「演技力は素晴らしいのに一方的に悪者扱いされるのは可哀想」との書き込みもあり、評価は二極化している。愛国抗日に敏感な人々の憤怒の高まりを避けるため、スケープゴード的に処罰して一件落着を図ったのではないかとの見方が強い。

 本人は「台本を最初に読んで驚愕した。周りの世界が変わり、一度死んだような感覚」とクランクインを思い起こす。3月17日に香港で行われる「第二回アジア映画大賞」の授賞式では特別ゲストの一人としてジェット・リー(李連杰)や浅野忠信、ビビアン・スー、周防正行監督、山田洋次監督などと共に参加する予定だったが、3月12日の段階で急きょ、参加見合わせを発表。中国内での厳しい通達が尾を引いている。

 1979年10月7日、浙江省楽清生まれ。小学生時代に杭州に移り住み、1996年、杭州美術専門学校入学後、モデルを始める。2000年、中央戯劇学院に入学し、演技を本格的に学ぶ。TVドラマ「警花燕子」や舞台劇「切・格瓦拉」などに出演し、2004年にはミス・ワールド北京大会で五位入賞。映画「ラスト、コーション」でヒロインを演じて映画デビューを果たした。父は画家、母は越劇の役者。趣味は読書や旅行で血液型はA型。独身の28歳。
(深川耕治=08年3月14日記)


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