中国企画記事 特選

2004年11月16日記

警官が農民を銃殺、反感増大 中国雲南省
接触事故がきっかけ、銃を発砲
農民二人死亡、一人重傷


 中国雲南省硯山県維末郷で11月10日夜、バイクに乗車中の地元警官が農民と接触後、道を譲るかどうかで口論となり、地元の派出所長や村党委書記の面前で警官が銃を農民三人に発砲して二人が死亡、一人が重傷を負う事件を起こした。事件に憤りを覚えた地元住民らは警官や派出所長を取り囲んで取り押さえる騒ぎとなった。

 中国紙「重慶晨報」によると、事件発生日時は10日午後9時(日本時間同10時)ごろで、目撃者の情報では地元政府庁舎前で警官が派出所長を後部座席に乗せてバイクを運転していた際、農民と接触した。警官はバイクから下車し、道をあけるかあけないかで農民と口論となり、口論を見ている群衆の前で警官は銃を四発発砲し、農民二人が銃殺され、農民一人が重傷を負った。

 農民銃殺後、派出所長らは自家用車でその場を去ろうとしたが、群衆は所長らを車から引きずり出し、取り押さえようとした。その後、現場に硯山県政府職員がかけつけて事件を公平に処理することを約束し、農民たちは所長らを解放した。

 硯山県公安局は同事件で死亡した農民の遺族に対し、十二日までに五万元(一元=十三円)の賠償金を支払って手厚く埋葬し、事件の法的解決を行うよう約束したが、遺族側は事後処理に納得していないという。その後、発砲した警官は公安当局に拘束され、村の党委書記や派出所長は停職処分となったが、事件への農民の不満は収まっていない。(04年11月16日記、深川耕治)