話題の人登場2007年7月15日記(深川耕治)  最新中国株情報 WINTRADE

   



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35年ぶり「非共産党」の学者として中国科学技術相となった万剛氏

 中国共産党が承認する八民主党派の一つである中国致公党の副主席を務め、同済大学学長をしていた時、中国科学技術相に抜擢された。中国共産党以外から三十五年ぶりの閣僚誕生は微妙に変わり行く中国政府の人事動向として内外から注目を浴びた。

 独クラウスタール大学留学後、博士課程在学中に開発した自動車の騒音低減技術がフォルクスヴァーゲンに採用された。その後、アウディ社に入社し、様々な技術部署を通過。九八年にはドイツ自動車工業界の技術者トップ一〇に選出された。

 ドイツでクリーン・エネルギーを使ったハイブリッド・カーの開発をしていたが、〇〇年十二月、「ドイツで製造するより、中国で作ってみたい。国外では一定領域の専門家にしかなれないが、中国に帰れば総合マネージメントができる」と帰国を決意。帰国後は国家プロジェクトの中でも燃料電池車両の開発総責任者に就任した。海帰派(海外留学組)として祖国愛あふれる思いが中国自動車業界振興に対して期待された。

 「伝統的な自動車技術は先進国が特許を独占し、中国がつけいる島がない。こうなったら省エネの自動車技術を自主開発すべきだ」「民族主義意識は諸刃の剣だ。時には動力になるが、時には大きな破壊性を持ち、唯我独尊となる。グローバル社会では分業体制が進み、すべて自分でやるのは不可能」とドイツ滞在当時から主張。中国のマイカー時代をにらみ、技術性、無公害性、省エネ性の開発研究を続け、同提案は政府にも歓迎され、帰国後はハイブリッド・カー「超越1号」、「超越2号」を開発。深刻化する大気汚染対策に中国も挙国一致で取り組むイメージができた。北京五輪や上海万博の期間中は水素燃料自動車を登場させる予定で、中国としては電気自動車、混合動力自動車の開発にも力を入れる見込みだ。

 1952年8月、上海市生まれ。文革時に出身家庭が「黒五類」(地主、富農、反革命子、悪質分子、右派分子)に分類されて東北の農村へ下放(肉体労働)。しかし、その農村で働く姿が村人に認められ、村人に推薦され一九七六年、東北林業学院卒業後、同済大学構造理論研究所修士課程(実験力学)修了。九〇年、独クラウスタール大学機械系で博士号取得。九一年、独アウディ社に入社し、技術開発部門などに所属して自動車分野の専門家になる。〇〇年に帰国し、〇四年から同済大学校長。〇六年十二月、中国致公党副主席に就任。〇七年から科学技術相に就任。54歳。

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