話題の人登場 2009年6月12日記(深川耕治)  最新中国株情報 WINTRADE

   



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新彊ウイグル自治区の王楽泉党委書記

 「新彊土皇帝」「新彊王」の異名を持ち、過去14年、少数民族問題で揺れる新彊ウイグル自治区トップとして君臨し続けてきた。建国60周年記念日を控えた微妙な時期、7月5日にウルムチで起きた騒乱で192人が死亡、1000人以上が負傷する緊迫した事態に「民族分裂主義を目論むテロリストが画策した」と話す。

 7月7日、ウルムチの漢族約1万人がウイグル族の暴動に抗議してウイグル族居住地を襲撃。同日夜、ウルムチでは夜間外出禁止令が発令され、同自治区トップである本人は民族間の衝突回避を呼び掛けたが、騒乱自体は結局、ウイグル独立派のテロリスト陰謀説を終始貫く。

 香港紙「星島日報」によると、同自治区トップである王楽泉氏自身がウイグルの独立を求める組織「東トルキスタン・イスラム運動」のテロの標的に狙われていると判断、中国政府が警戒を強めていると報じ、あくまで漢族や自治区指導者は被害者である立場を強調。しかし、本人が推し進めた漢族を自治区に流入させる政策は漢族のみを経済的に豊かにし、経済格差の不満を増幅させたとウイグル族は強い疑念の眼で見ている。

 二番目の兄、王楽義氏はビニールハウスの温室野菜栽培開発ビジネスで山東省寿光市を中国一の野菜集積地として有名にし、本人の半生を描いた中国中央テレビの連続ドラマ「楽意為人」(2008年ゴールデンタイム放送)で知名度を上げた。長年、江沢民派として天然ガスや石油埋蔵の宝庫である新彊ウイグル自治区を牛耳ってきた実績と実兄の名誉を通じ、同自治区と山東省は協力強化を図っている。

 1944年12月、山東省寿光生まれ。66年に中国共産党に入党。文化大革命の期間、寿光県の候鎮公社副社長、城関公社の党委員会副主任を務め、その後、共産主義青年団山東省委員会副書記を歴任。83年から中央党校で教育を受け、中央党校大学院修士課程修了。89年、山東省副省長となり、91年、新彊ウイグル自治区常務副主席、95年12月には新彊ウイグル自治区党委書記に就任し、同自治区ナンバー1になった。64歳。(2009年6月12日=深川耕治記)

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