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2006年2月23日記(深川耕治)

トリノ五輪で中国初の金メダルを獲得した王濛選手

 トリノ五輪のショートトラック女子五百メートルで金メダルを獲得。「重圧と緊張で疲れたが、金メダルを取れてとてもうれしい」と話し、リンクで誇らしげに五星紅旗を掲げた。

 今回、中国選手団の旗手となった楊揚は同郷の黒竜江省ハルビン出身。今季ワールドカップ(W杯)四戦四勝の王濛は五輪初出場ながら前回銀メダルのラダノワ(ブルガリア)を抑え、力強い走りで快勝した。

 幼少期、王は地元でも有名なおてんば娘だった。七、八歳ごろ、同学年の子供では足が一番速く、運動神経は抜群。黒竜江省七台河市のスピードスケート監督が、市内小学生の有能な人材発掘の視察をした際、王の才能が光り、市の少年少女選抜の体育学校へスカウトした。

 スケートを始めたのは十歳の時。当初、両親は王を一般の有名大学へ進学させたいと考え、スケートをする体育学校への進学に反対していた。監督と両親は進学をめぐり、衝突することもあったが、本人は奮起し、一九九八年、黒竜江省の体育学校へ入学。二〇〇〇年には同省チーム選手として出場し、〇一年の国体から頭角を現し始め、〇二年にはナショナルチーム入り。その後、W杯で連戦連勝を続けた。

 王は今大会千五百メートルでも銅メダル獲得。だが、一位、二位を韓国勢が独占したことに納得できず、「四年後、絶対に彼らの独走は許さない」とリベンジを誓った。

 残る二十五日のショートトラック千メートルでメダル獲得なるか。北京五輪へのムード高揚に向け期待が掛かる。

 原籍は河北省で黒竜江省ハルビン生まれ。ハルビン体育学院在学中。趣味は旅行とテレビゲーム。二十歳。