話題の人登場2007年5月31日記(深川耕治)   最新中国株情報 WINTRADE

   



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中国政治改革の民主モデルとして「和諧社会主義」を提唱する国家行政学院の汪玉凱教授


 中国共産党機関紙「人民日報」系列の理論誌「人民論壇」(四月十五日号)に中国の政治改革の新方針として民主モデルとしての「和諧社会主義」を提唱、三権分立や多党制を除外した上で党内で選挙による民主社会主義を推進して政治改革の突破口にしようとの論文を発表した。

 三月十六日に温家宝首相が記者会見で「社会主義民主政治を建設する」と述べたことから同誌は「中国民主モデルはすでに形成されているか」とのテーマで専門家の論文を特集掲載。政治改革のタブーを破り、公開討論する形態で「中国式民主」のあり方を問うた。

 今秋、第十七回党大会で党指導部人事が行われて新たな胡錦涛体制がスタートする政治的に微妙な時期に、あえて人民日報系の理論誌で政治改革をテーマにした特集が組まれたことに党指導部が政治改革に本気で取り組むのではないかとの期待感が高まっている。

 すでに政治改革を推進する動きは昨年十月、兪可平中国共産党中央編翻局副局長が「民主は良い制度」との論文が出版され、口火は切られていた。実務的な公共政策の専門家である汪氏にとって政治体制改革は啓蒙運動であり、「教条左派の思想は中国の発展を阻害する要因で害毒。実践こそ真理を検証する唯一の基準であり、中国思想を解放する十字路に立っている」と言い切る。

 また、「今秋の党大会後、党内民主は拡大されて穏健な政治体制改革が推進され、行政管理体制改革も進む。多党制や三権分立以外は有効な政党政治の形式が実践され、人民による民主選挙や民主的決議、民主管理・監督が保証されるようになる」と見る。具体的には総書記の終身制撤廃、地方での党常務委員会制度の廃止と党代表常任制の実施などを期待している。これがマルクス主義の人民主権思想を基礎とした「和諧社会主義」だとしている。

 国家資訊化専門家諮詢委員会委員、国務院電子政務示範工程総体専門家組メンバー。北京大学政府管理学院と大連漓江大学管理学院の博士課程指導教官。武漢大学公共管理学院教授や北京市、アモイ市政府顧問などを兼任。近年は中国政府改革を電子政務の分野から研究し、「中国行政体制改革20年」「電子政務基礎」「公共管理と非政府公共組織」など著書多数。六十一歳。

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