話題の人登場 2013年5月25日記(深川耕治)

   



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「人民力量」を脱退した香港民主派 黄毓民立法会議員

 中国共産党の香港での圧力に反発する香港民主派は、親中派や親政府派の勢力が強まるにつれて離合集散を繰り返している。その最たる例が、民主派団体である人民力量の突然の分裂劇だ。

 5月20日、急進民主派である人民力量の創設で中心人物となっていた本人が、突然、脱退を宣言。2011年に社会民主連線(社民連)から離脱し、人民力量を発足させただけに、民主派の中でも急進派の離合集散は激しい。

 人民力量からの脱退理由は、香港の普通選挙実施方法をめぐる劉嘉鴻主席との考え方の食い違い。「無所属の立場で社民連や人民力量とは協力関係を継続する」と話すが、人民力量は支持者の半数が離脱する見込みで、大きな痛手となる。

 香港の地方裁判所は5月21日、本人と人民力量の陳偉業氏が11年7月に香港島中心部の公道をふさいでデモを行った事件をめぐり、黄氏本人には懲役6週間、罰金4800香港ドル(1香港ドル=15円)の刑を言い渡した。人民力量からの脱退は、その“みそぎ”の意味合いもあるとされる。

 同司法判断とは別に民主派は普通選挙の在り方をめぐり、香港島中心部のセントラルを占拠してデモを行う計画を呼び掛けており、金融業や商業活動に悪影響を与えかねないことに懸念の声が出ている。

 1951年10月、香港生まれ。原籍は中国広東省陸豊市で、香港の珠海書院歴史系を卒業。中国共産党の権力構造を研究し、90年代にはテレビ政治討論番組「龍門陣」で時事評論員となり、一躍人気を博した。2003年7月の50万人が参加した民主派デモを推進し、04年、中国籍の暴漢2人に襲撃される事件が発生。06年、梁国雄氏、陳偉業氏らと共に社民連を結成し、初代主席に就任。08年から香港立法会議員。11年、社民連から離脱し、同年、人民力量を発足。13年5月、人民力量を離脱し、無所属となる。妻で台湾人の江金満さんとの間に3男。



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