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2008年3月18日記 最新中国株情報 WINTRADE


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習副主席、就任早々から波乱−中国
基盤脆弱、真価問われる

 北京で開催された全国人民代表大会(全人代=国会に相当)で十五日、曽慶紅氏(68)に代わって中国共産党の習近平政治局常務委員(54)が国家副主席に選出された。現時点でポスト胡錦濤の最有力候補だが、江沢民前総書記の鶴の一声で昇進したとされるだけで党内基盤はまだ脆弱(ぜいじゃく)。北京五輪の責任者に相当する「北京五輪指導小組」組長にも就任し、チベット問題など難問が待ち受ける。(深川耕治=08年3月18日記)

 太子党(高級幹部の子弟)の代表格である習氏は昨年十月の党大会で党の日常業務を取り仕切る中央書記局筆頭書記や幹部養成機関の中央党校校長にも就任し、党組織と理論を主導する立場となった。胡錦濤国家主席を補佐する国家副主席に就任したことで曽慶紅氏の三ポストすべてを引き継ぎ、将来の総書記ポストに最も近い「第五世代」最高指導者最有力候補の地位にいる。

 だが、ポスト胡錦濤が習氏に確定したというのは時期尚早で、習氏の党内基盤はむしろ脆弱なので、江氏以外の党長老や現最高指導部内での信任度を高めなければ最高指導者候補から脱落があり得る立場。これから真価が問われる。

 香港誌「争鳴」三月号によると、習氏は昨年十月の党大会から国家副主席に選出されるまでの期間、党政治局の会議でも呉邦国全国人民代表大会常務委員長や温家宝首相ら党序列が自分より高い幹部の前で平身低頭で謙虚に学習する態度を貫き、胸中は戦々恐々としていたと伝えている。

 特に三月十四日のチベット自治区ラサでの暴動は全国人民代表大会(国会)開会中の最悪のタイミングで発生し、翌日に国家副主席が決定したことは、大きな重圧として習氏に襲いかかる。

 北京五輪の責任者を意味する「北京五輪指導小組」組長にも抜擢(ばってき)されたことで、八月の北京五輪を前に最大の課題を抱え込んだ形だ。

 今後、強硬な暴動処理が国際社会の厳しい視線にさらされながら中国包囲網が強まるとすれば、ラサに戒厳令が敷かれた一九八九年当時、チベット自治区党書記だった胡錦濤総書記がチベット自治をうまく乗り切ったことと比較されやすく、党内の批判を浴びて次期指導者の資質が問われることになりかねない。

 一方、十七日に筆頭副首相に就任した李克強政治局常務委員(52)は次期指導者レースで習氏に一歩リードされた格好だが、胡氏と同じ共産主義青年団(共青団)出身という確固たる基盤があり、二番手ながらいつでも習氏を代行できる手腕はあるとみられている。

 今後は習氏を中心とする太子党、胡総書記を筆頭とする共青団派、衰退気味の江前総書記を中心とする上海閥が微妙な権力バランスシフトを取りながら拮抗(きっこう)しそうだ。

 当面は北京五輪とその後の経済、社会問題の危機管理能力次第で習氏の評価や次期指導者レースも変化していく可能性があり、次期指導部の外枠が見えてくるのは二〇一〇年の第十七期党中央委員会第四回総会(四中総会)以降になりそうだ。








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