話題の人登場 2012年2月17日記(深川耕治)

   



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訪米して米国との関係強化を目指す習近平中国国家副主席

 2月13〜17日の5日間、公式訪米し、親民イメージを演出する“微笑外交”は一定の成果を上げ、中国側の面目を保った。

 中国の次期最高指導者に内定しているだけにオバマ米大統領ら米首脳から厚遇で迎えられ、分刻みの会談スケジュールをほほ笑みながら務め、額面通りの受け答えしかしない胡錦涛国家主席より好印象を与えた形だ。

 2月15日、ワシントン市内の講演で中米関係について「両国の核心的利益を適切処理していけば安定する。しかし、対応を間違えば困難に陥る」と述べ、チベットや台湾独立に反対するよう米国側に要求した。

 同日午後、かつて河北省正定県党委書記時代に農業視察で訪れた中西部アイオワ州マスカティンを27年ぶりに再訪。「ミシシッピの美しい情景を綴ったマーク・トウェインが新聞記者をしていた地だったので喜んで視察した」と懐かしみ、当時の関係者と紅茶を飲みながら旧交を温めた。ロサンゼルス訪問では中国語を学ぶ学生らと交流して友好ムード作りも演出している。

 訪米に合わせ、中国商務省率いる貿易投資促進訪問団が米国産の農産物など総額271億ドルの買い付けを実施。米国で高まる対中批判をあの手この手で封じようとするが、閉塞する米国の中国への国民感情はなお払しょくできない中、今後の指導力が試される。

 1953年6月、北京生まれ。副首相だった父・習仲勲が60年代に失脚し、本人も文化大革命時代の陝西省延川県で農作業に従事。清華大学卒。河北省勤務後、福建省アモイ副市長、福州市党委書記を経て00年に福建省長。2002年、浙江省トップの同省党委書記に転じ、07年、上海市党委書記。同年10月の党大会後に政治局常務委員(序列6位)に選出され、08年3月、国家副主席に就任。彭麗媛夫人は人民解放軍総政治部歌舞団団長(少将)で国民的な歌手。一人娘の習明澤さんは米ハーバード大に留学。58歳。



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