話題の人登場 2012年3月30日記(深川耕治)

   



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7月1日、香港行政長官に就任する梁振英氏

 香港のトップを選ぶ行政長官選挙で3月25日、選挙委員(定数1200人)の約6割を占める689票を集め、初当選を果たした。任期は5年。

 同じ親中派の唐英年・前政務官も立候補し、1997年の香港返還以来、初の親中派同士の対決は水面下での中央政府の露骨な干渉で一国二制度の「高度な自治」が形骸化していることを香港内外のメディアが酷評している。唐氏は285票、民主派政党・民主党の何俊仁主席は76票。

 当初は江沢民前中国国家主席とのパイプが強い唐氏が本命視されたが、不倫問題や自宅の違法増築問題など相次ぎスキャンダルが暴露され、終盤で形勢が逆転した。

 選挙委員らの証言を総合すると、中央政府が選挙やり直しを望まず、唐氏の違法増改築問題の発覚や不倫問題、梁氏の支持率の高さ、公開討論会での唐氏による行政会議の内容暴露で梁氏支持取り付けが決定的になったという。

 7月1日に行政長官就任が決まっている本人は当選後の記者会見で「香港住民の意見を聞く『親民長官』になる」と宣言。27日のラジオ番組では、一部で自身の得票率が低いと批判されていることに対し、「2017年の普通選挙による行政長官選挙で立候補のハードルを下げると、候補者が乱立して当選者の得票率が低くなる」と述べ、立候補条件のハードルを上げることを示唆した。

 1954年8月、香港生まれ。原籍は山東省威海市。香港理工大学建築測量系を卒業後、1974年、英国のウエストイングランド大学に留学し、不動産管理学位を取得。香港にもどり、測量士となった後、1985年から香港基本法諮問委員会に加入し、香港基本法の起草で中国政府関係者と密接な交渉を進めた。1997年、香港行政会議メンバーとなり、99年から同会議の召集人に就任。2003年、全国政治協商会議常務委員に就任。唐青儀夫人との間に一男二女。57歳。



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