話題の人登場 2011年11月18日記(深川耕治)

   



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香港行政長官選挙に立候補する前香港行政会議召集人の梁振英氏

 来年3月25日の香港行政長官選挙に向けて26日に出馬表明を行うことが確実となり、中国政府にとって本命と目される香港ナンバー2の政務官を辞任した唐英年(ヘンリー・タン)氏との一騎打ちの様相となっている。

 香港政府の諮問機関である行政会議の中心メンバー(召集人)で香港基本法(ミニ憲法)の中国との交渉に携わった親中派実業家(不動産コンサルタント会社経営者)だけあって中国とのパイプは太い。

 先月、北京を訪問した後、13日に行政長官選挙への不出馬を表明した范徐麗泰(リタ・ファン)全国人民代表大会常務委員(前香港立法会議長)が最も人気の高いダークホースだっただけに不出馬決定は「中央政府が親中派の立候補を二人までしか認めていないとのシグナルである」と、大半の香港メディアでは受け止められている。

 11月14日、香港未来発展フォーラムで「范徐氏の個人的決定を尊重する」と述べ、自分に有利に働く動きを歓迎。「もし、立候補すれば、持続的な経済発展を通し、貧困、高齢化、住宅の三大問題を解決したい」と政策提言し、「穏健中道の改革が求められているのであって、変化のための変化ではない」と述べ、増税論者であるとの一部の見方を否定した。

 香港の世論調査での支持率は、先月、不倫疑惑が浮上した唐英年氏に不利に働き、梁氏が頭一つリードしているが、5年に1度の香港行政長官選挙は、各界代表1200人から構成される選挙委員会による間接選挙で中央政府の意向が色濃く反映し、支持率に影響されることはない。現時点では中央政府は唐英年氏支持になっているとの見方が強く、劣勢を覆すには中央政府の「暗黙の信任」を得るしかない。

 1954年8月、香港生まれ。原籍は山東省威海市。香港理工大学建築測量系を卒業後、1974年、英国のウエストイングランド大学に留学し、不動産管理学位を取得。香港にもどり、測量士となった後、1985年から香港基本法諮問委員会に加入し、香港基本法の起草で中国政府関係者と密接な交渉を進めた。1997年、香港行政会議メンバーとなり、99年から同会議の召集人に就任。2003年、全国政治協商会議常務委員に就任している。唐青儀夫人との間に一男二女。57歳。





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