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2007年12月3日記 最新中国株情報 WINTRADE


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温家宝首相のエイズ村訪問、やらせか 中国河南省
地元公安当局、村民に紛れ歓迎 英紙など暴露


 世界エイズデーの前日にあたる11月30日、中国の温家宝首相がエイズウイルス(HIV)感染で深刻な河南省上蔡県文楼村を訪れ、村民らを直接慰労したとの新華社電報道をめぐり、実際は同村で歓迎した大半が村民を装った地元公安メンバーだったことが英紙などで暴露され、波紋を広げている。(香港・深川耕治、写真も=07年12月3日記)


北京の地下鉄ではエイズ感染防止対策としてコンドーム使用の啓発だけを宣伝・啓発している=深川耕治撮影

 河南省では1990年代に入り、貧しい農民らがHIVに感染していると知らずに安い価格で不衛生な有償献血(売血)した血液を病院で輸血に使い、感染が急速に拡大。不衛生な注射針献血によるエイズ感染被害が深刻な地域として約九百世帯のうち約三割にHIV感染者がいる文楼村をはじめ、同省には三十八の「エイズ村」があり、温首相は2005年2月、春節(旧正月)直前に文楼村を初訪問し、感染被害を被った村民らを激励していた。

 1990年に河南省党委副書記に就任し、93年から98年まで同省トップの党委書記だったのは李長春政治局常務委員。同省内の裁判所では膨大すぎるエイズ関連の提訴を受理せず、中国政府も八月に開催予定だった同省鄭州や広州でのエイズ問題会議を中止に追い込んでいる。

 今回、二度目となる文楼村訪問では「エイズ患者のいる家庭を訪問して患者の病床まで行って見舞い、愛情深く接した」(一日の新華社電)としているが、自由アジア放送の報道によると、河南省の地元政府が1600人の公安当局者を村民になりすまして現地に紛れ込ませ、温首相が到着する際、道路両脇の最前列はすべて公安当局者らが村民の服装に偽装して並び、歓迎。一般の地元民は後方に追いやられて温首相と一切接触できない状況だったという。

 また、英紙ガーディアンは、妻がエイズ感染で死亡して父親だけで三人の子供を育てている文楼村民が温首相の自宅訪問が行われた当日、私服の公安関係者が自宅に押しかけた上、外出禁止を命じられ、「なぜ首相が自宅を訪問し、本物の村民と接することを許されず、地元政府から買収された人だけが首相と直接交流できるのか、理由が分からない」と語った証言やエイズ患者への補助金を地元政府から搾取された村民十数人を地元政府の役人らが一日中軟禁していた事実などをを紹介している。

 河南省のエイズ感染問題に長年医師として取り組んできた中国のエイズ対策第一人者、高耀潔氏は同問題について「温首相は文楼村の偽ったイメージ作りのために騙された。河南省政府は自分たちの功績だけを見せ、深刻な感染実態を隠ぺいさせ、輸血感染した患者は援助を受けられないままだ」と話し、温首相の「親民」路線が地元政府のやらせ行為で悪用されているとして強く非難している。

 中国のHIV感染者は約70万人で発病者8万5千人のうち二万人が死亡している。今年、新たにHIVに感染した人は5万人。感染経路の第一は性交渉(44.7%)によるもので、これまで感染ルート一位だった麻薬などによる薬物注射感染(42.0%)を抜いて今年初めて性交渉が1位となった。



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