亜洲週刊カバーストーリー

2008年1月20日号 カバーストーリー(翻訳=深川耕治)

自動車大国化で生活一変 中国
ファッション化とエコに


 二〇〇七年、中国の自動車生産台数は八百五十万台を突破し、ドライバー数は一億人超、米国に次ぐ世界第二の自動車消費国となり、日米に次ぐ世界第三位の自動車生産国になった。自動車産業の急速な発展は中国のファッション、ライフスタイルを変化させ、鉄鋼、石油化学、プラスチック、工作機械、機械、電子、ガラスなどの産業を急成長させている。工業レベル全体が底上げし、副次的な工業発展を引き起こす原動力でもある。

 近年来、北京、上海、広州など大都市部では国際モーターショーで世界各地の一流最新車が展示されるだけでなく国産デザインの中国人にピッタリの高級車も参入。中国経済の急成長はマイカーブームを拡大している。改革開放の目標である庶民の衣食住を満たす小康社会(ややゆとりのある社会)が実現しつつある中、マイホームとマイカー、とくにマイカーは二大消費商品の一つとして羨望の的だ。

 若年層は富裕層でなくても銀行の自動車ローンで車を購入できるようになり、生活が多彩になっている。経済的余裕がない若者は機能性の良くない小型車を買うが、後悔して半年後に実用的な中級車に買い換えるケースもある。大学卒業後、八年間で二回、車を買い換えた若者は「若者がマイカーを持つ時、車の性能だけでなく、外形デザイン、ファッション性、フィーリングも考慮して選ぶ。若い女性たちがお気に入りの衣服を買うのと同じ感覚だ」と話す。

 現在、米国は一千人当たり車を七百六十台所持しており、日本は五百台、中国は二十台だ。同済大学自動車学部の余卓平学部長は「二〇二〇年には中国の自動車保有台数が一億三千万台から一億五千万台になるだろう」と推定。同大自動車学部は燃料電池自動車の開発研究を手がけて七年になり、今後は中国の自動車動向はエコ化、エネルギー多元化の潜在力が求められる時代になると見ている。(香港誌「亜洲週刊」08年1月20日号=翻訳=深川耕治)