中国企画記事 特選

2007年11月27日記 最新中国株情報 WINTRADE


  • 見出し一覧(戻る)
  • 香港情報
  • 台湾情報
  • マカオ情報
  • 中国指導者 WHO'S WHO









清の王朝絵巻、ビジュアルに 広東省珠海・円明新園
中国の最盛期、絢爛豪華に演出
皇帝の「遊び心」、庭園芸術に昇華


 カジノ・バブルに沸くマカオと隣接する中国広東省珠海は亜熱帯の浜辺が多い南国風リゾート。珠海で唯一の巨大テーマパーク「円明新園」は香港返還直前の1997年2月2日、6億元(約90億円)を投じて正式オープンした。北京の円明園を模し、円明園四十景のうち、中心となる十八景を忠実に再現したテーマパークだ。清朝歴代皇帝の古典建築と江南地方建築、西洋建築が融合した独特の建築群は絢爛な王朝絵巻を彷彿とさせ、国内外の観光客でにぎわう。(中国広東省珠海・深川耕治、写真も=07年11月27日記)


珠海の円明新園で毎晩開かれている一大スペクタクルショー「大清王朝」のフィナーレ
 同テーマパークのモデルとなった円明園は北京市北西部にあり、清朝四代皇帝の康熙帝が皇子(五代皇帝の雍正帝)に与えた離宮庭園が起源。1709年から五人の皇帝が約百五十年をかけて造り上げたもので、六代・乾隆帝の時代に拡充され、ベルサイユ宮殿を模した庭園など国内外の名勝四〇景を再現している。

 「明朝は北京に城を築き、清朝は庭を造った」との後世の評価もあるほどで、清朝歴代皇帝が願う庭造りは自然と庭との融合だった。「天を移し地を縮めた万園の中の園」「東洋のベルサイユ宮殿」と讃えられるほど豪華で、清朝の最盛期である康熙帝、雍正帝、乾隆帝の時代こそ、中国史上、最も平和と繁栄を謳歌した時代。しかも、これら三代の皇帝は北京の紫禁城に住まず、円明園で生活し、政治を行う清王朝の中心地だったほどだ。

円明新園の入場口付近
 だが、第二次アヘン戦争中の1860年、円明園はアロー号事件で英仏連合軍によって報復的に略奪・破壊され、わずか三日間で廃墟と化した。戦乱や文化大革命でさらに荒廃したが、1984年に遺跡公園建設が始まり、現在では「帝国主義の侵略者が行った破壊行為を決して忘れるな」と意味を込めた愛国主義教育のシンボル的存在に様変わり。英仏が略奪した円明園の宝物類は大英博物館、パリの国家図書館に堂々と展示されており、香港のオークションでは、“略奪品”のごく一部が中国企業によって買収(奪還)され、中国人の愛国心を鼓舞させているほどだ。

 そんな背景を知ってか知らずか、珠海の円明新園にはごく少数でもリッチな欧米人観光客が園内をにこやかに見物しているのを見ると、内心複雑な思いにさせられる。清朝の最盛期を再現した円明新園のステージでは昼間、定期的に繰り広げられる清朝風の小品(中国式コント)、宮廷音楽の演奏、宮廷舞踊、演劇は清朝時代の雰囲気を満喫でき、入場料100元(1500円)は朝から晩まで楽しめば外国人だけでなく中国人にも十分満足できる価格だろう。

娯楽船での宮廷音楽の演奏と舞踊。湖上をゆっくり半周しながら風景も楽しめる
 演劇「皇帝選妃」では突然指名された観客たちも舞台に飛び入り出演。皇帝になった気分で妃を選んで婚儀に臨むシーンに参加できるので注目の的だ。司会と参加者の絶妙な掛け合い、和ませ方は中国人観客を笑いの渦に巻き込んでいく。他にも「香妃伝奇」「臨朝聴政」「清朝慶典」など観客参加型の演劇は好評だ。

 娯楽船に乗ると、園内の湖を半周しながら、美しい宮廷絵巻を眺めるような感覚で宮廷の音楽を模した演奏と踊りがじっくり鑑賞できる。

 夜に行われる光、音楽、馬、火を使った一大スペクタクルショー「大清王朝」は観光客に大人気で、香港映画に出てくるようなワイヤーアクションやリアルな戦闘シーンも盛りだくさん。清の皇帝生活を蘇らせた同テーマパークは北京や瀋陽に行くより清朝を身近に体感できる歴史娯楽スポットといったところだ。



最新中国株情報 WINTRADE

日本に居ながら、中国IPOを100%ゲットする方法